
はじめに
「配属ガチャ」
全国転勤の会社に入社した人なら、一度は耳にしたことがある言葉だと思います。
私も例外ではなく、その“配属ガチャ”を経験しました。
しかも結果は、大外れ。
この記事では、そんな私が味わった全国転勤のリアルを綴っていきます。
配属が言い渡された瞬間のリアルな気持ち
自分の配属に絶望した一番の理由は、「あからさまに大丈夫そうな人が飛ばされる」という現実でした。
仕事中に泣いたり、弱そうに見える女性社員は全員希望が通っていたのに対し、
ハキハキして明るい私は「大丈夫」と判断され、希望とは真逆の配属に。
その瞬間、自分の強みだと思っていた部分が、会社にとってはただの“都合の良さ”に過ぎないのだと痛感しました。
自分の良さが自分を苦しめたこと、この事実を受け入れるのが一番苦しかったです。
引越しまでの一週間、生きた心地がしませんでしたが転勤の日を迎え引越しし、一年半が経ちました。
実際に経験してみて、メリット・デメリットもちろんどちらもありますが、まずはデメリットから書いていきます!
ライフプランが考えられない
全国転勤で一番辛いのはライフプランが明確に考えられないことです。自分が住みたい場所ではない場所にいるわけですから、ここで恋人を作るわけにもいかず、、、。
私、結婚できない人生になってしまったのか、という大絶望がまず初めに訪れました。
今時、男性が女性の全国転勤について行くのも珍しくはないかもしれませんが、まだまだ主流ではないですよね。
また、先輩方を見ていると地方配属先で出会った人と結婚している方が多いですが、その場所で結婚すると会社の思うツボ!ずっと地方勤務です。
都心に戻りたいと思っている私からすると最も避けたいパターンだなと思っています。
社会人で友達を作る難しさ
学生の頃はあっという間に友達ができていたのに、社会人になってからの友達作りは何よりも難しいです。
とは言っても自分から行動しないと何も始まらないと思い、ネットで調べて社会人サークルに参加しました。
そしたらなんと!なんと!マルチ勧誘サークルでした、、、、。心折れて社会人サークルは諦めました。
気軽にご飯行こ!と言える友達がどれだけ有難い存在だったかしみじみ感じています。
周りから可哀想だと言われる苦しさ
冒頭でもお話しした通り私の同期はほぼ全員希望通りの配属地です。(同期は200人超え)
そんな同期たちに「ドンマイ」「運悪かったね」と言われるのが本当に嫌でした。なぜ自分は今後も転勤がない前提なのか、シンプルに疑問です笑
希望した地ではないし、出会ったことのないいろいろな感情に襲われる日々ですが、自分が楽しもうとしないと何も楽しくなりません。
自分なりに前を向いているのに、マイナスな言葉をかけられるとどうも今でもモヤっとしてしまします。
お店がない
自分の好きな服屋さんはもちろんありません。
おかげで無駄使いしないという点では地方はいいところかもしれないです。
何を買うにも直接見ることができないものが多いため、不便だなと感じることも多々あります。
どこに行くのにも交通費が高い
地方での生活で意外と負担になるのが、交通費の高さです。
特に休日に「ちょっと買い物に出たい」と思っても、往復で数万円飛んでしまうことも珍しくありません。友達と会うにも、「交通費だけでこの金額か…」と躊躇してしまい、結局出かけるのをやめることもありました。
交通費の高さはお金の問題だけでなく、行動範囲や人間関係を狭めてしまう大きな要因だと感じています。結果的に、気軽に会える友達がいない、遊びの選択肢が少ない――そんな日常につながってしまうのです。
電車に乗らなくていいので生活はしやすい
その一方で、地方生活には意外な快適さもあります。満員電車に揺られる必要がなく、車移動か、徒歩移動が中心なので通勤ストレスは少ないです。
私の場合、支店の近くに社宅を借りれているので、徒歩出勤ができ、朝もゆっくり寝れる、準備ができるという利点もあります。
生活に必要なスーパーや病院は全て徒歩移動で可能なくらい生活はしやすいと感じています。
支店勤務は若者が少ないため大事にされる
支店には若手社員が少ないため、思った以上に大事にしてもらえることもあります。
上司や先輩から直接指導してもらえる機会が多いのは、地方ならではのメリットかもしれません。
また、社員数も本店に比べるとかなり少ないため、配属直後からいろいろな仕事を任せてもらえます。仕事において頑張りたい、成長したいと思っている方にとっては最初の配属地が地方というのは、案外悪いキャリアでは無いと思います。
まとめ
全国転勤の現実は、想像以上に大変でした。
ライフプランが立てにくく、交通費も高く、友達もできにくい。周りから「可哀想」と言われて余計に苦しくなったこともあります。
一方で、支店勤務だからこそ若手として大事にしてもらえたり、満員電車のない生活を送れたり、都会では得られないメリットも確かにありました。
「配属ガチャ外れ」と思った瞬間は絶望でしたが、その経験を通して、自分の価値観や優先したいことが見えるようになったのも事実です。
全国転勤は決して誰にでも勧められる働き方ではありません。けれど、実際に経験してみると、苦労の中にも学びや成長がある――これが、私が振り返って感じるリアルです。
全国転勤の会社を希望する女性へ
全国転勤の会社は、そうでない会社に比べてお給料が良いことが多く、一見とても魅力的に見えます。
ですがその裏には、自分の大切な20代を、望まぬ土地で過ごす可能性があるという現実があります。
お金を取るのか、それとも自分の時間やライフスタイルを取るのか。
そして実際にその状況が自分の身に降りかかった時、受け入れられるのか。
結局のところ、答えは「どう生きたいか」に尽きると思います。
その答えに合った選択をしてほしいと、心から思います。
私自身、20代女性として全国転勤を経験して、これでよかったのかと日々悩んでいますが自分で決めたこと。
人生にとってプラスだったと思えるようにいろんな角度から物事を捉えて生きていきます!
現在就活中の方、応援しております!!

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